【睡眠と健康の科学】
- Ishii Koji
- Nov 23
- 2 min read
■ はじめに
「睡眠は無料で得られる最強の健康投資」。これは近年の睡眠科学の結論に近い。
睡眠は、・筋肉の回復・脂肪の燃焼・集中力の維持・感情の安定・免疫力アップに深く関わっている。逆に言えば、睡眠が崩れた瞬間、健康・仕事・勉強すべてが崩れる。
■ 日本人 vs アメリカ人:睡眠時間の比較
世界的に見ると、日本人の睡眠時間は「ワーストレベル」。
● 日本人の平均睡眠▶ 6時間20分前後(OECD調査)→ 先進国の中で最も短い。
● アメリカ人の平均睡眠▶ 7時間10分前後→ 日本より1時間近く長い。
この「1時間の差」は健康に大きく影響する。
■ 睡眠不足が太る理由(科学的根拠)
寝不足のとき、体で何が起きているか?
① 食欲ホルモンの崩壊
・食欲を増やす「グレリン」が ↑・食欲を抑える「レプチン」が ↓
→ 寝不足の人は通常より平均300〜500 kcal 多く食べるという研究もある。
② 血糖値が乱れる
インスリンの働きが悪くなり、太りやすくなる。
③ 代謝が落ちる
睡眠不足 → 成長ホルモン分泌が減少 → 脂肪が燃えない。
結論:睡眠不足は “自然と太る体” を作る。
■ 寝るだけで痩せるのか?
正確に言うと…▶ 寝ないと痩せない。
理由は簡単。睡眠中こそ、・脂肪燃焼ホルモン・回復ホルモン・筋肉の修復が最も活発に働く時間だから。ある研究では、ダイエット中に睡眠不足の人は、同じ食事でも脂肪より筋肉が落ちる割合が高い。つまり、睡眠不足だと「痩せにくく太りやすい体」になる。
■ 仕事・勉強への影響
睡眠不足は脳に大ダメージ。
● 集中力の低下● 反応速度の低下(飲酒レベルに近い)● ミスが増える● 物覚えが悪くなる● 感情コントロールができない● 判断力が落ちる
5時間睡眠が続くと、▶ 注意力・判断力は“徹夜明け”とほぼ同じレベルという研究もある。
■ 睡眠の質を上げるには?
① 軽い運動でも睡眠質が爆上がり
・ウォーキング 30分・ストレッチ・軽い筋トレこの程度でも深い睡眠(Deep Sleep)が増える。
② 夜の寝付きが良くなる
運動によって自律神経が整い、眠気のリズムが安定する。
③ ストレスホルモンが下がる
特に子ども・学生は効果が大きい。
■ まとめ
✔ 日本人は世界トップレベルで睡眠不足
✔ 睡眠不足は太る・集中できない・メンタルも崩れる
✔「寝るだけで痩せる」は半分正解
✔ 運動 × 睡眠で、効果は倍になる
✔ パフォーマンスを上げたいなら、まず睡眠から